今年も残すところあと２日で終わる。
「そうだ、逃走しよう、トンズラじゃ！」と思い立ち、東京を捨てて転職してここに来てからはや２年が経過した。今のポジションはあくまで途中の仮の姿で、いずれ数年以内に相場師でという方向性は変わらない、粛々と兼業しながら努力を続けている。その間、中源線も酒田も学んで場帖やグラフを手書きするという習慣も少しずつであるが根付いてきた。やっぱり手書きしないと駄目だと思う。これは心底ほんとそう思う。
それから２０１９年の秋頃だったか、２２５先物一本に絞って、さらに売買の方向も「売りだけ」しかやらない、売り専門でここまできた。まじでそう決めたあの日から「売り」しかしていない。もちろんつなぎの買いは別だけども、売買の方向としては１００％「売り」しかやらなかった。この一年間、一度も買いはやらなかった。幸いなことに３月のコロナ暴落にあたり売りでそこそこ取れた。また良かったのはその後のリバウンド（結果的には戻りではなく、アップトレンドへの転換となった）をほぼ休めたことである。今年は１〜３月がもっとも頻繁にトレードして、あと４〜６月はぼつぼつ、あと夏以降はほとんどやらなかった。本業が忙しかったというのもあったが日足で明らかに上昇トレンドでは売り屋の出番は無し、という毎回の判断になった結果だった。戻り売りもしくは保ち合い離れを幾何学的パターンに基づいて判断して入ることが多く、だいたい２４時間以内、持っても２〜３日のトレードが多い。また、やろうやろうと思って「見つけた」ときはだいたいダメ、無意識になんとなく「たまたま見つかった」トレードはうまくいくことが多いね。「三つ子の魂百まで」では無いが、一番最初に学習したものと自分の中から湧き出てきたものにはどうしても抵抗できない。トレードは損切りから組み立てるのがもはや信念に近いものになっている。２０２０年は年間収支はそこそこのプラスで終えることができた、、これはたぶん初めてかもな。どちらかというとドカンと獲ってプラスになったというか、損が利より少なかったから収支としてプラスになったイメージだ。
南九州の田舎に赴任していることを生かして、カントリーライフもけっこう楽しめた。熱海の猫師匠のライフスタイルを参考に、温泉めぐりや地場の美味しいもの、料理なんかも自分でやってみたり。。たまには旅に出掛けて、ベトナムさんやベローチェさん他と交流を深めることができたこともよかった。愛車のA6も車検を通過して快調。まだ九州も全県制覇していないので、来年こそは温泉ドライブで制覇したいと思う。
悩みもたくさんある。
リーマンも仕事として稼ごうと思えばそれなりに厳しいし難しい。相場師だって難易度から言ったら医者になるのと同じかそれ以上に難しい仕事だと思う。いくら考えても答えがでないのは、それら２つを、十分に本業たる２つの仕事を兼業でできるようになるのかということ。こればっかりはやってみないとわからないが、グラフ１０００枚描いても専業になれるかどうかはわからないのと同じで、こういう逆説というか矛盾というか理屈で割り切れない部分がこの世界にはたくさんある。これはいくら考えても答えはないのだ。ただ言えることは、さすがにオリンピックで金メダル狙うレベルは難しいかもだが、どっかの県の地方大会で優勝するぐらいなら狙えるかなっていうこと。ただそれで食えるかどうかは別だけどね。いずれにしても、「そうだ、逃走しよう」と思い立ったあのときと同じように、どこかで個人革命を起こすしかないだろうと思う。来年は、そのためのホップ・ステップ・ジャンプのステップにあたるだろう。もう半世紀いろいろ自分以外に貢献してきたから、そろそろ自分を許してやって数年ゆっくり自分のためだけに時間を使ってもいいだろう、とほんとそう思う。まさにあこがれの林住期だね。
来年は２２５とともに原油と個別株を対象に入れて、ぼつぼつ「買い」の練習も始めようと思っている。おそらく来年も誰も予想しなかったことが起きるだろう。リスク管理をしっかりやってチャンスに変えていこう。
みなさん、良いお年をお迎えください。
